有限会社 小川電機
茨城県ひたちなか市のでんき屋さん

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お仕事最前線

蓄電池の確認

2020年11月12日〔カテゴリ:蓄電池〕

FIT終了後のソーラー発電による電力は蓄電してすべて自家使用したい、というご希望で蓄電池を導入した、ひたちなか市のH様にモニターをさせていただいております。

昨年は勿体ないので深夜電力も充電して使用していましたが、それほどメリットはなく、日照時間の長い時期は太陽光を十分蓄電して使用する方が目的にかなうので方針を変更して、4月からは太陽光のみの蓄電にしました。

やはりこの時期、日照時間の減少とともに一日晴れの日は満タンになりますが、曇ると満タンにはなりません。
しかしながら、充電した分は夕刻からすべて放電されていて電気代に貢献しているのがわかると思います。

一日雨の日の状況だと思われます。実は電気代もモニターせて頂いていて、10月以降電気代が2倍になることがあり、原因を確認する必要がありました。やはりその時期は雨や曇りが多かったこと原因と考えられます。

太陽光発電は統計的に出力の1000倍の年間発電量があるので、4.2kwの出力に対しての4200kwhは発電量ゼロ同然の日も内包していることになります。そう考えれば蓄電池を充放電して使用している間は月次の電気代の変化に過敏なる必要もなさそうです。

写真の日は日中の太陽光発電による蓄電量は50%程度でしたが夜の時間帯には放電を続けていて、東電の電力購入がされていないことが表示からわかりますね。

家庭用蓄電システム

2020年9月16日〔カテゴリ:蓄電池〕

家庭巣用蓄電システムとして好評の「ニチコンESS-U2M1」の設置工事を行いました。ひたちなか市にお住いのH様は停電時の非常電源を確保の必要があり、家庭用蓄電システムを検討していてご相談をいただきました。

蓄電システムのニチコンESS-U2M1は11kwの大容量の大して価格が安く長期保証もついていて、日常も運用すれば節電にもなるので、太陽光発電システムを設置していない住宅でも無駄にはなりません。

写真は非常用電源の切換分電盤です。停電時は自動的に指定された回路の電源が確保されます。

配線工事の様子です。レンガ張りなど外壁に凹凸がある場合は隙間からの漏水に注意が必要です。

内部の防水と同時に外部も凹凸の隙間を埋めるようにコーキングを行う必要があります。配管にはエアコン用のダクトを外壁の色に合わせて選定しました。

蓄電システム本体への配線は通常地中埋設を行います。

レンガ張りの外壁と他の配管ダクトの色に配慮したので、電気設備の配管には見えない、違和感のない仕上がりになりました。

その後の蓄電池の運用

2020年8月20日〔カテゴリ:蓄電池〕

昨年、ソーラー発電買取り期間の10年が経過したため、蓄電池を導入された、ひたちなか市のH様の検証を継続して行っています。
この蓄電池はニチコンESS-U2M1(11.1kw)です。
H様のソーラーシステムは4.2kwなので、単純計算で年間発電量が4200kw、一日当たり発電量11.5kwです。

ただ冬季や曇天時は充電が予想よりも低下するため、夏季ではどうだろうか、ということを検証する必要がありました。


リモコンーに表示されるグラフを見ると午後二時には蓄電が100%の満タンになっていることが分かります。16時からは放電が開始され、一晩中蓄電池の放電が継続していたことが分かります。

一時間当たりの放電は最大2kW(充電は最大2.5kw)なのでオーバーフローはありますが、理想的なグラフですね。

違う日も確認してみましたが同様の好成績です。

H様の、ソーラーで発電した電力を無駄なく活用したいというご希望を考えた場合、前述の年間発電量が4200kw、一日当たり発電量11.5kwは統計的な数字なので、曇天時、夏季冬季が内包されたものと考えて冬季や梅雨時は蓄電の設定は行わず、放置して年間ベースで考えたほうが良いのかも知れません。

家庭用蓄電池システムの資料

2020年1月10日〔カテゴリ:蓄電池〕

昨年から継続していた家庭用蓄電池システムの資料作成を行いました。
蓄電池はメリットとデメリットが分かりにくい商品なので、そのあたりをご理解いただくことが大切になると思います。
最近は災害停電用としてのお問い合わせが多く、節電やソーラー発電対策と合わせて可能なこと、不可能なこと、など後から疑問に思う事が解りやすい形にしました。
メーカーその他の提案書はメリットを強調する傾向があり、お客様は勘違いしてしまう可能性があります。
モニター様の運用状況も資料で確認できるので興味がありましたらお気軽に問い合わせください。

蓄電池の運用について②

2019年12月27日〔カテゴリ:蓄電池〕

家庭用蓄電池システムは2つのモード設定があり、FIT終了前は売電優先の経済モードに設定します。これは太陽光発電の余剰電力がすべて売電され、深夜電力のみを充電して家庭用電力に使用します。

FIT終了後の余剰電力は蓄電優先となります。蓄電池が100%になれば余剰が売電されることになります。

発電した電力をなるべく充電したい、ということであれば発電が始まる時間帯前に蓄電池に充電余力がなくてはなりません。天候次第では発電が見込めない日もあるため、最低限の深夜電力充電も欠かせません。

お客様のご希望で非常時の充電電力確保を行わず、フルに充放電することにしてみました。

深夜電力の蓄電時間を2時間にしました。1時間当たり2kWの蓄電が可能です。したがって4kWの蓄電を深夜電力、残りの6kWを太陽光発電による蓄電で運用することになりました。

太陽光発電は天候によって発電量が左右されます。
天気の良い日は10kW、曇りの日だと3kW以下に低下することもあるので、年間では平均しているのですが、日次では歯抜け状態です。

12月26日の発電は3kWでした。この場合深夜電力で40%蓄電しましたが日中の蓄電は殆どありませんでした。
余剰電力の蓄電ですから、日中電力の使用があれば蓄電量も低下します。

この日は主に深夜電力で蓄電した電力は夕方4時で使い切ってしまいました。本当はあと2時間程度、深夜電力蓄電があれば理想でした。
安くても余剰電力は売電されるので、深夜電力を有効活用したいとなれば、曇りや雨の日に合わせた深夜電力蓄電時間の設定を検討すべきでしょう。

12月27日の発電は9kWでした。この日も深夜電力で40%太陽光発電で午後2時に100%蓄電しました。

この日のような運用が毎日できれば理想です。
H様は晴れた日に合わせた深夜電力蓄電で様子をみてみることになりました。

蓄電池の運用について①

2019年12月21日〔カテゴリ:蓄電池〕

今年9月にモニター様として蓄電池を導入された、ひたちなか市のH様のFIT終了が12月からです。ソーラーパネルの売電単価が大幅に下がるため、自家使用で有効活用してみたいというご希望でした。

蓄電池には経済モードとグリーンモードの切換があり、グリーンモードにすることで発電した電力は優先的に蓄電池へ蓄電することができます。

FIT終了前は経済モードにすることで売電優先で、その余剰分と深夜電力を蓄電して運用しました。
今日はグリーンモードへの切換えと蓄電池の充放電状況の確認を行います。

蓄電池の充放電状況の履歴はリモコンで確認出来るようになっています。グラフの状況から日中の充電がないので100%売電していたことが分かります。

H様の場合、電力の使用は3時前後から増加し始めそれに伴って放電により蓄電池の残量が低下し始めているのが分かります。23時の深夜電力時間帯とともに充電が開始され蓄電池の残量が増加しています。

②へつづく

蓄電池設置工事

2019年9月20日〔カテゴリ:蓄電池〕

FIT(固定価格買取制度)終了により、太陽光発電システム設置後10年が経過したお客様は、東京電力への売電価格が大幅に低下してしまいます。
具体的には1kwあたり8.5円となり80%も減少してしまうため自家使用しない限り無駄となってしまいます。

FIT終了向けプラン(東電)やソーラーアシストモード(発電電力を一部活用)するエコキュートなどが開発されていますが計算すると無駄の方が多く、有効利用とは言えないのが現状です。

太陽光発電は天候に左右されるため不安です。これを有効活用するためには蓄電が最も適しています。電力をためておくタンクを設置する、と考えれば分かりやすいでしょう。不安定な発電でも蓄電池に貯めておけば、安定した電力として使用できるのです。

蓄電池も高額ですから、リスクを理解したうえで導入する必要があります。EV車の蓄電池と同様、蓄電池は蓄電能力は時間経過とともに減少します。メーカーがそれを保証しているわけですが保証期間と蓄電保持をリスクとして、導入価格の検討に加えなくてはなりません。

それで保証期間に活用可能な電力を割り出して電気料金に換算すると分かりやすくなります。デメリットはカタログからは読み込みにくいので注意が必要です。

具体的には

1. 国内大手メーカーの蓄電池システムであること。
2. 保証期間が長く、内容が明確であること
3. 蓄電池が大容量であること(10kW以上がよい)
4. 初期費用が安いこと

が必要になります。

今回は1~4の条件を考慮して、モニター価格でご導入いただきました。家庭用蓄電池にはハイブリットと単機能の2種類があるのですが、ハイブリットは導入について高額になるので初期費用を抑えた単機能をお勧めしました。

(家庭用蓄電池システムの内容)
メーカーはニチコン(東証一部)で蓄電池で国内トップです。
容量が11.1kwの単機能システム(ニチコンESS-U2M1)
保証期間は10年(15年の蓄電池もあります)
初期費用はモニター価格の138万円(税別)

あくまでシュミレーションですが
保証期間が10年の場合、使用できる電力を75%と仮定しました。
この場合1kw25円として
10kW × 365日 × 10年 × 25円 × 75%≒648000

684000円分の電力を使用する事が可能という事になります。あくまで想定ですが元を取るという考え方では倍以上の期間がかかります。

しかし今後電気料金が下がることは考えにくいのが現状です。せっかく太陽光発電で発電した電力は自家消費したいものです。
また災害が多発する昨今、停電時のバックアップとして大変有効です。
さらに日常、EV車への充電、エコキュートの蓄熱にも太陽光発電の電力を充てることができるのです。

これは試運転時のリモコンの様子です。家庭用蓄電システムは太陽光発電と同様に東電と連携運転をしているので、深夜電力も充電して日中のピーク価格の時間帯に使用する事が出来ます。
複数のモードの切換えと蓄電状況はリモコンで確認できます。
モードの設定をしておけば最適な自動運転を行ってくれます。

モニターで家庭用蓄電システムを導入された、ひたちなか市にお住いのH様は、11月でFIT終了です。

内容が不明確だった家庭用蓄電システムについてのメリットとリスクをご理解いただきました。
電力のタンクとして太陽光発電の電力をエコキュートと、将来EV車の充電にもご活用いただけそうですね。

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