有限会社 小川電機
茨城県ひたちなか市のでんき屋さん
2024-04-30

備忘録として

毎年4月の月末から5月にかけて山形県の月山スキー場で何回か練習します。今年は気温が高くて重いザブ雪(カキ氷が溶け出したような雪)と悪条件の中、急斜面を滑る動画を撮ってもらいました。とくかく滑りにくい状況ですが、その結果問題点が凝縮したようなものが撮れたので備忘録として残そうと考えました。なんとも情けない画像ですが至近距離から捉えた致命的欠点なので貴重です。

通称「リフト下駅前の急斜面」といって崖のような斜面です。スタート直後のプレターンは特に問題ありません。

ただ、この段階で足元が重く抵抗があるため上体に意識が行っていました。斜め前方に上体の重心を運ぶ動作の初動が感じられます。

切換え(ターンに入るきっかけ)直後です。上体を内側に先行させていることで外脚(この時は右足)に重さが乗りません。これは初動の段階の状態先行の意識の結果といえるでしょう。

実際はこの動作が様々な状況において内包されていると思われます。

上体を先行させてターンに入った結果、山回り(ターンの後半)ではいいポジションに見えますが実際は体が内側に内倒していて、2本のスキーの内側(この時は左足)が引っかかる原因と考えられます。赤で示した辺りが本来体があるべき場所です。骨盤の角度からもそれが分かります。

内倒したポジションから次のターンを開始するところです。※で示した内脚(左足)に切換をしようとすれば体から外れた位置に内脚があるため雪に引っ掛かり、それを補うために上体を使い、さらに次の外脚に乗れないという悪循環となることが分かります。

状況が悪くなればなるほど問題点は浮き彫りになるという好事例でした。ただ状況が良くてもこの動きを内包しているということに気付く必要がありますね。

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