2024-12-01
蓄熱暖房機の撤去
蓄熱暖房機はご存知でしょうか?15年位前(震災前)に深夜電力がとても安く東京電力ではオール電化を推進していたころ、深夜電力を蓄熱して翌日の暖房として使用で来る機器がありました。5kW/hの消費電力で割引も効くので当時としてはエコで経済的な暖房機でした。
写真は内部の蓄熱素子(レンガのようなもの)です。総重量で250㎏を超えるので床の補強も必要でした。
震災後は原発の運用も出来ず、再エネ賦課金の請求に加えて円安によって深夜電力料金は当時の3倍になり、5kW/hも電力消費をした上に割引もないため蓄熱暖房機のメリットは無くなりました。
写真は蓄熱素子を撤去した後のヒーターです。大変シンプルな機器であることが分かります。
今年度の補助金(給湯省エネ2024事業)では、この蓄熱暖房機の撤去について10万円の補助金が付きました。今後AI関連のデータセンターなどにより深夜でも電力需要が見込まれるからなのか、深夜電力の有効活用などといった話は過去のものとなりました。
かつて深夜電力は発電しても使用する人が少ないので余ってしまい、料金も大変安く設定されていて東京電力も有効活用を推進していました。エコキュートが普及した今になって深夜電力料金が3倍になるというのはどうなのでしょうか。それでもエコキュートの電気料金は月々3000円~程度なので充分割安です。蓄熱暖房機の場合は月22000~にもなります。深夜電力機器を普及促進してから深夜電気料金を3倍にするというのは困りますね。
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