有限会社 小川電機
茨城県ひたちなか市のでんき屋さん
2017-12-01

漏水工事の試験

長期に渡って雨漏りにお困りのT開発様から、昨年から対策のご相談を受けています。
症状は北側からの強風を伴う大雨のときに発生するため、対策工事を行なっても確認が出来るまでに数ヶ月の間が開いてしまい、効率が悪いと思いました。

写真のクラック補修は、これまで複数の業者が防水の施工を行なった跡です。根本的には外壁の塗装が必要ですが、外壁は原因のひとつと考え、試験をしながら費用の掛からない2階部分で段階的に補修を行なってみる、という事を考えました。

漏水を再現するために施工前の洗浄工程で、お客様にお立会いいただいて放水試験を行い、症状の発生を確認しました。結果として、2階部分への放水だけでも症状が発生することが分かりました。
外壁、換気扇部分、アルミサッシ、が予想される漏水箇所です。

写真は塗装前のクラック補修です。

所定の工程に従って1度目の塗装の様子です。
塗料はアクリルゴム系防水複層塗料(レナフレンド)を使用しました。

2度目の塗装工事が完了したところです。

乾燥後、再度放水試験を行ないました。
外壁部分への放水、換気扇部分への放水、では症状再発はありませんでした。
最終的に、アルミサッシへの放水で症状が確認されました。

換気扇からの漏水は考えなくても良いでしょう。
外壁は塗装工事が有効と考えられます。
アルミサッシは北側のみフィックスへの変更など、今後の検討事項となりました。
いずれにしても試験をしながら、慎重に進めていく必要がある内容です。

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