有限会社 小川電機
茨城県ひたちなか市のでんき屋さん
2019-09-20

蓄電池設置工事

FIT(固定価格買取制度)終了により、太陽光発電システム設置後10年が経過したお客様は、東京電力への売電価格が大幅に低下してしまいます。
具体的には1kwあたり8.5円となり80%も減少してしまうため自家使用しない限り無駄となってしまいます。

FIT終了向けプラン(東電)やソーラーアシストモード(発電電力を一部活用)するエコキュートなどが開発されていますが計算すると無駄の方が多く、有効利用とは言えないのが現状です。

太陽光発電は天候に左右されるため不安です。これを有効活用するためには蓄電が最も適しています。電力をためておくタンクを設置する、と考えれば分かりやすいでしょう。不安定な発電でも蓄電池に貯めておけば、安定した電力として使用できるのです。

蓄電池も高額ですから、リスクを理解したうえで導入する必要があります。EV車の蓄電池と同様、蓄電池は蓄電能力は時間経過とともに減少します。メーカーがそれを保証しているわけですが保証期間と蓄電保持をリスクとして、導入価格の検討に加えなくてはなりません。

それで保証期間に活用可能な電力を割り出して電気料金に換算すると分かりやすくなります。デメリットはカタログからは読み込みにくいので注意が必要です。

具体的には

1. 国内大手メーカーの蓄電池システムであること。
2. 保証期間が長く、内容が明確であること
3. 蓄電池が大容量であること(10kW以上がよい)
4. 初期費用が安いこと

が必要になります。

今回は1~4の条件を考慮して、モニター価格でご導入いただきました。家庭用蓄電池にはハイブリットと単機能の2種類があるのですが、ハイブリットは導入について高額になるので初期費用を抑えた単機能をお勧めしました。

(家庭用蓄電池システムの内容)
メーカーはニチコン(東証一部)で蓄電池で国内トップです。
容量が11.1kwの単機能システム(ニチコンESS-U2M1)
保証期間は10年(15年の蓄電池もあります)
初期費用はモニター価格の138万円(税別)

あくまでシュミレーションですが
保証期間が10年の場合、使用できる電力を75%と仮定しました。
この場合1kw25円として
10kW × 365日 × 10年 × 25円 × 75%≒648000

684000円分の電力を使用する事が可能という事になります。あくまで想定ですが元を取るという考え方では倍以上の期間がかかります。

しかし今後電気料金が下がることは考えにくいのが現状です。せっかく太陽光発電で発電した電力は自家消費したいものです。
また災害が多発する昨今、停電時のバックアップとして大変有効です。
さらに日常、EV車への充電、エコキュートの蓄熱にも太陽光発電の電力を充てることができるのです。

これは試運転時のリモコンの様子です。家庭用蓄電システムは太陽光発電と同様に東電と連携運転をしているので、深夜電力も充電して日中のピーク価格の時間帯に使用する事が出来ます。
複数のモードの切換えと蓄電状況はリモコンで確認できます。
モードの設定をしておけば最適な自動運転を行ってくれます。

モニターで家庭用蓄電システムを導入された、ひたちなか市にお住いのH様は、11月でFIT終了です。

内容が不明確だった家庭用蓄電システムについてのメリットとリスクをご理解いただきました。
電力のタンクとして太陽光発電の電力をエコキュートと、将来EV車の充電にもご活用いただけそうですね。

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