有限会社 小川電機
茨城県ひたちなか市のでんき屋さん
2019-12-27

蓄電池の運用について②

家庭用蓄電池システムは2つのモード設定があり、FIT終了前は売電優先の経済モードに設定します。これは太陽光発電の余剰電力がすべて売電され、深夜電力のみを充電して家庭用電力に使用します。

FIT終了後の余剰電力は蓄電優先となります。蓄電池が100%になれば余剰が売電されることになります。

発電した電力をなるべく充電したい、ということであれば発電が始まる時間帯前に蓄電池に充電余力がなくてはなりません。天候次第では発電が見込めない日もあるため、最低限の深夜電力充電も欠かせません。

お客様のご希望で非常時の充電電力確保を行わず、フルに充放電することにしてみました。

深夜電力の蓄電時間を2時間にしました。1時間当たり2kWの蓄電が可能です。したがって4kWの蓄電を深夜電力、残りの6kWを太陽光発電による蓄電で運用することになりました。

太陽光発電は天候によって発電量が左右されます。
天気の良い日は10kW、曇りの日だと3kW以下に低下することもあるので、年間では平均しているのですが、日次では歯抜け状態です。

12月26日の発電は3kWでした。この場合深夜電力で40%蓄電しましたが日中の蓄電は殆どありませんでした。
余剰電力の蓄電ですから、日中電力の使用があれば蓄電量も低下します。

この日は主に深夜電力で蓄電した電力は夕方4時で使い切ってしまいました。本当はあと2時間程度、深夜電力蓄電があれば理想でした。
安くても余剰電力は売電されるので、深夜電力を有効活用したいとなれば、曇りや雨の日に合わせた深夜電力蓄電時間の設定を検討すべきでしょう。

12月27日の発電は9kWでした。この日も深夜電力で40%太陽光発電で午後2時に100%蓄電しました。

この日のような運用が毎日できれば理想です。
H様は晴れた日に合わせた深夜電力蓄電で様子をみてみることになりました。

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